円筒カムの溝加工を行う場合、図面に描かれている溝の展開形状を元にプログラムを組むことになると思います。
この場合、OneCNCシリーズのように、4軸巻き付け加工に対応したCAD/CAMをお持ちであれば、平面上で作成したプログラムを円筒面に巻き付けたプログラムを簡単に作成することができます。
ですが、幅35mmのカム溝を、20mm径のエンドミルで仕上げ加工するといったように、カム溝の幅(ローラー径)と、使用する工具の直径が異なっている場合はどうでしょう?
そのまま巻き付け加工のプログラムで加工してみると、溝の形状がすり鉢状に広がってしまい、どうもおかしい・・・・
そんな失敗をした方もいるのではないでしょうか?
これは、下の図で分かるように、工具の中心軸が常に加工機の回転軸の中心方向を向いているため、工具半径分の径補正を行う際に発生する現象で、初めて円筒カムを加工される際によくある失敗の一つです。
